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「倒産は怖くない」というのが金融機関とゼネコンの本音

決算操作で黒字を取り繕いながら公共工事にあずかるか、それとも、稼いでも金利に持っていかれるだけなら、まだ多少なりとも体力のあるうちに会社更生法か和議を申請するかー東海の倒産をみるまではどのゼネコンも前者を選んだでしょう。

ところが今は違います。

 

銀行にとって怖いのは、裾野の広いゼネコンを倒産させて連鎖倒産を引き起こすことによる社会的指弾です。

しかし先の上場三社の倒産では、連鎖倒産は子会社に及んだだけで、東海の下請け組織「東興会」への影響は(ゼロではないが)予想したほどではありませんでした。

 

つまり、安心して倒産させることができると見切りました。

また、銀行に残された決算上の時間は長くないことも銀行の決断を後押しするでしょう。

 

また、ゼネコン側にとって会社更生法による倒産は最悪のシナリオではありません。

 

負債が巨額になり、現状はいくら稼いでもすべて金利に持っていかれます。

しかも、連帯保証のような債務保証で、身から出たサビとはいえ、他人の債権まで押し付けられて行く末は破産しかないようなら、債務を清算しゼロからスタートすることも有力な選択肢です。

 

足元の受注量は確保できているし、更生会社は元請けは難しいかもしれませんが、下請け工事には制限がありません。

 

長期にわたって蓄積した大手や準大手など、歴史が江戸時代までさかのぼる老舗は社名のブランドを手放すデメリットは大きいでしょうが、そうでないところは、半身不随でヨタヨタするより、いっそ倒産した方が再スタートに弾みがつくという考え方もできるでしょう。